この記事をまとめると
■2ドアクーペでも後席があり4人乗車できる車種がある
ノーマルでもイケてるのはデザインの賜物! ノスタルジック2デイズで発見したやっぱり凄かったハチマル車4台
■4人乗りの2ドアクーペはクルマに求められる実用性と喜びを両立している
■消費者のさまざまな要求をまとめた身近なクルマが4人乗り2ドアクーペともいえる
クルマとしても剛性を高められるメリットがある!
人気のSUV(スポーツ多目的車)にも、車体の後ろへ向け屋根などが絞り込まれたファーストバックスタイルのクーペ的な車種がある。実用性からいえば、4ドアで四角い形をしたクルマが、セダンであってもSUVであっても一番使いやすい形だ。
しかし、乗用車は実用性に加え、外観の造形や室内の雰囲気なども含め、便利さだけでなく所有する喜びや走らせる喜びも求められる商品である。所有する喜びや走る喜びだけを求めるなら、ふたり乗りのスポーツカーが最適だろう。しかしそれでは、日々の実用性に欠ける。
クルマに求められる実用性と喜びの両方を兼ね備えたのがクーペといえる。したがって、2ドアクーペでも後席があり4人乗車できる車種がある。利便性の視点からは、後席への乗り降りに際して、前席の背もたれを前方へ倒しこむなど手間がかかるし、後ろへ絞り込まれた屋根の形状によって頭を低く下げて乗り込まなければならない窮屈さもある。それでも、乗れないわけではないから、もし3~4人で出かけるといった機会にも利用できるクルマになる。
クーペだけでなく、ハッチバック車でも2ドアでありながら、後席が設けられている。これも、日常的にはひとり~ふたり乗りが多くても、もしかしたら3~4人で出かける可能性も考えられるという要望に応える車種といえる。
そのうえで、車体骨格としては、後ろのドアがないことで開口部の数がそのぶん減って、車体剛性を高められる。4ドアでは車体中央のBピラーが骨格の剛性で重要性を持つが、2ドアなら前のドアから後ろがすべて結合した構造になるので、より剛性を高めやすくなる。車体剛性は、操縦安定性の向上に貢献する。
また、後ろのドアがないことで、部品点数を減らすことができる。一般的に4ドア車より2ドア車のほうが価格は安い。より身近なクルマになる。当然部品が少ないことで車両重量も軽くなり、燃費が改善される。加速性能なども向上するかもしれない。
一方、2ドア車は後席への乗り降りを考慮しなければならないので、前のドアの長さが4ドアより長くなる。このため、狭い場所での乗り降りにおいては、ドアを開けたときの開き角度が狭くなり、前の席にさえ乗り降りしにくい場合がある。
これらを総合して2ドア車や2ドアクーペの魅力をまとめると、日々の実用性と格好よさ、走りの俊敏さ、そして4ドアと比べれば安価であるなど、消費者のさまざまな要求を1台にまとめることのできる身近なクルマといえるのではないだろうか。
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みんなのコメント
基本的には彼女以外は乗せるつもりはないので、
ドアは2枚で問題ない。その為のクーペなんだから。
クーペながら4座を備えるのは保険や商品性の絡み(ポルシェ911がまさにそう)という要因も大きいですし、Bピラーが車体構造上大きな意味をもつのは2ドアだろうが同じことです。
まあ、いつもながらの記事のトンチンカンさは、さすがただのEV盲信者だけのことはあります。
2ドア(クーペ)の存在価値は「伊達」に尽きるでしょう。いかにクーペを気取ろうが、4ドアでは所帯じみた印象が拭えません。
いずれにしても、衝突安全基準との兼ね合いでボンネットを低くできない昨今では2ドアクーペどころか正調の3ボックス車ですら流麗なデザインを成立させるのが不可能になっていますが。